第189回関西例会

日 時:10月17日(土)14時~16時45分

場 所:枚方市総合文化芸術センター・創作活動室(京阪電車枚方市駅下車徒歩5分)

講 師:高橋 順一(早稲田大学名誉教授)

テーマ:「アドルノとワーグナー - 近代の神話とそこからの覚醒」

アドルノの『ヴァーグナー試論』は一般的にはヴァーグナー批判の書と見なされきた。だが後に書かれた『ヴァーグナーのアクチュアリティ』と合わせて読むと、アドルノが考えていたのは、ナチスとの共犯関係という疑いにさらされたヴァーグナーの救済であったように思えるのである。ではアドルノのヴァーグナー救済のポイントとは何か。それは、近代の神話作用としてのファンタスマゴリ―(幻影)のヴェールに覆われているかに見えるヴァーグナーの作品のなかに、じつは当の神話からの覚醒を促す要素が含まれているということである。今回はそのあたりに焦点を当てて話を進めていきたいと考える。(講師記)

【参加費】協会員:1,000円(ユース会員無料)/一般:2,000円/一般学生:1,000円