年刊目次

年刊「ワーグナー」(1981〜1991年)
年刊「ワーグナー・ヤールブーフ」(1992〜2001年)
年刊「ワーグナー・フォーラム」(2002〜2011年)
年刊「ワーグナーシュンポシオン」(2012年〜)

年     内容
年刊「ワーグナー」(1981〜1991年)
1981年高辻知義:パトリス・シェローの目に見えるライトモティーフ
三宅幸夫:リヒァルト・ヴァーグナーと「音楽の悪魔」
宇野道義:北欧神話と『ニーベルングの指環』~ヴォータンとブリュンヒルデに関する一考察
礒山雅:陰画としての『神々のたそがれ』~ワーグナー解釈の一つの試み
三光長治:コジマの日記
金沢公子:フランス文学におけるワグネリズム成立過程の一考察~ボードレールのワーグナー論について
佐藤巖:ヴァーグナーの『トリスタンとイゾルデ』~ロマンティックのひとつの終止音
1982年荒井秀直:1981年のバイロイト
三光長治:ヴェネチアの落日~ワーグナーの終焉
リヒャルト・ワーグナー/訳:三光長治、池上純一:指揮について
カール・ダールハウス/訳:高辻知義:パルジファル
ハインツ・ハム/訳:小泉進:Th.W.アドルノのワーグナー論
遠山一行:フランスとワーグナー~ふたつの夢想をめぐって~
ラルス・ウルリッヒ・アーブラハム/訳:三宅幸夫:ワーグナーの「半音階的」和声法についての所見
高辻知義:バイロイト祝祭の録音方式
原田茂生:マイスタージンガーの二期会公演をめぐって
1983年粟津則雄:フランス象徴派とワーグナー
三光長治:トーマス・マンとワーグナー
リヒャルト・ワーグナー/訳:三光長治、池上純一:指揮について(続)
海老沢敏:ワーグナーとモーツァルト~序説~ワーグナー時代のモーツァルト
三宅幸夫:グラールを探し求めて~1982年のバイロイト音楽祭
諸井誠:ショルティの「リング」への期待~28年目のバイロイト詣~
1984年国際シンポジウム/なぜ、いまワーグナーか?
基調演説/ワーグナーのアクチュアリティ:ヴォルフガング・ワーグナー
報告1/全体演劇と音楽の古典性:遠山一行
報告2/アイデンティティを求めて:三光長治
報告3/日本人のワーグナー体験:若杉弘
質疑応答/構成:山地良造
特別講演/バイロイトの新演出と舞台裏:Dr. オスワルド・G・バウアー
タンホイザー伝説の変容:山口知三
《トリスタン》前奏曲における高揚と持続の技法:三宅幸夫
音楽におけるユダヤ性:リヒャルト・ワーグナー/訳:池上純一
1983年のバイロイト音楽祭~ショルティの《指環》:高辻知義
ヴァーグナー没後百年のミュンヒェンから~初期三作品とその上演について:光野正幸
1983年、1984年のワーグナー劇:荒井秀直
文献案内~ドイツに見られるワーグナー研究の最近の動向をめぐって:三光長治
日本ワーグナー協会の歩み:三宅泰子
1985年ワーグナー・SF・ダウランド:高橋康也
ワーグナーは病いか~ワーグナーと祝祭~:清水多吉
戦時下のバイロイトを訪れて:渡辺護
拒絶から救出へ~ワイマル共和国時代のヴァーグナー受容の問題性~:好村富士彦
ワーグナーと反ユダヤ主義の今日的意味:矢代梓
音楽におけるユダヤ性(続)リヒァルト・ワーグナー/訳:池上純一
1849年ドレスデンの5月蜂起とワーグナー~バクーニンとウィルヘルム・ハイネとの出会いを中心に~:中井晶夫
ワーグナーの愛したジュディット・ゴーチェ、そして日本:金沢公子
「スフィンクスの嘆き」~ヴァーグナーとバッハ:三宅幸夫
1984、85年のワーグナー劇:荒井秀直
文献案内~輓近のヴァーグナー関係の刊行物~:高辻知義
新譜レコード評/サヴァリッシュ指揮《妖精》、ヤノフスキ指揮《ニーベルングの指環》:礒山雅
1986年ニーチェのワーグナー批判をめぐって:三光長治
ワグネリズムと「世紀末象徴派」絵画~ボードレールを媒介に~:饗庭孝男
ワグナーの世紀末:松本道介
政治化されたワーグナー神話:矢代梓
ワーグナー・パロディー小論~ネストロイのタンホイザー・パロディーに寄せて~:田辺秀樹
「未来音楽」~私のオペラ台本の散文訳への序文にかえて~ ~フランスの友へ~リヒャルト・ワーグナー/訳:池上純一
1985年のバイロイト:高辻知義
1985年のワーグナー劇:荒井秀直
1985年のワーグナー新譜レコード:井上太郎
1987年ワーグナーとドビュッシー:若杉弘
ワーグナーとR.シュトラウスの演出について:アウグスト・エファーディング
ワーグナーとロマン主義~その特異な関わりをめぐって:高橋英夫
<パルジファル>への道~未完の仏教劇<勝利者たち>を中心に:宇野道義
ワーグナーの歌曲作品(上)~私の演奏ノート:佐藤征一郎
ヨーロッパ各地のワーグナーの遺跡:渡辺護
「未来音楽」(続)~私のオペラ台本の散文訳への序文にかえて~  ~フランスの友へ~リヒャルト・ワーグナー/訳:池上純一
1986年のバイロイト:福原信夫
1986年のワーグナー劇:荒井秀直
1986年のワーグナーの国内新譜レコード:井上太郎
ワーグナーの海外新刊紹介:小松恵一
ワーグナーの国内新刊紹介:矢代梓
1988年講演/<ニーベルングの指環>の演出について:ゲッツ・フリードリヒ
コロキウム ファンタジー養成の場としてのオペラ~最新の解釈論争~ ゲッツ・フリードリヒ、コルネル・フランツ
三光長治、渡辺守章、西沢敬一、司会:高辻知義
座談会/<ニーベルングの指環>の日本初演をめぐって:内垣敬一、三光長治、高辻知義
<指環>への覚え書:小松恵一
<指環>を支える人々~バイエルン国立歌劇場の舞台裏~:大野和士
<パルジファル>における聖の二重構造:礒山雅
ワーグナーの歌曲作品(下)~私の演奏ノート~佐藤征一郎
試作と作曲について:リヒャルト・ワーグナー/訳:池上純一
1987年のバイロイトを見て~新演出のローエングリン>を中心に:久保敦彦
1987年のワーグナー劇~オーフスの<リング>:荒井秀直
1989年講演/バイロイト・コーラスの舞台裏:ノルベルト・バラッチ
講演/ワーグナーとリスト~天才とその媒体~ :ゴットフリート・ワーグナー/訳:富重純子
「リヒャルト・ワーグナー」の悲劇より<タンホイザー> :カール・ダールハウス/訳:高辻知義
<マイスタージンガー>の台本をめぐって~いかにしてワルターは一夜のうちにマイスタージンガーになり得たか~:中島悠爾
日本人のワーグナー受容~その歴史的展開(上):中村洪介
オペラの作曲について、各論 リヒャルト・ワーグナー/訳:池上純一
1988年のバイロイト~新演出の<ニーベルングの指環>:ヨアヒム・カイザー/訳:杉橋陽一
1988年の世界のワーグナー劇:荒井秀直
最近のワーグナー海外文献案内:宇野道義
1990年作品に現れたワーグナーの自画像:渡辺護
「リヒャルト・ワーグナーの楽劇」より
<トリスタントイゾルデ:カール・ダールハウス/訳:高辻知義
中世の「トリスタン物語」:新倉俊一
終末論的永劫回帰とモダニズムの弁証法:藤野一夫
日本人のワーグナー受容~その歴史的展開(下)~:中村洪介
音楽のドラマへの応用について:リヒャルト・ワーグナー/訳:池上純一
1989年のバイロイト 聖杯は明るく紅に輝く :カール・シューマン/訳:杉橋陽一
1989年、世界のワーグナー劇:荒井秀直
海外文献案内:高橋宣也
1991年日本ワーグナー賞
1.ドイツ語論文部門
・「細めの寸法のヴァーグナー…」:ヴァーグナー劇の叙事的書き換えとしての
・トーマス・マンの短編小説「ヴェルズングの血」:クリスティーネ・エーミッヒ/訳:高辻知義
・同上原文
2.日本語論文部門
・ワーグナーとフォイエルバッハ~ドイツ・イデアリズムの一つの命脈~:藤野一夫
・「音楽におけるユダヤ性」に関する一考察:原沢健太
・<パルジファル>試論~「ツァラツストラはかく語りき」に照応するもの:谷本慎介
3.日本語エッセー部門
・リヒャルト・ヴァーグナー、父への旅:中川真智子
・ワーグナー、そしてマイスター・エックハルト:浅岡弘和
・<パルジファル>~「人間の罪と救済」考:飯塚重俊
・「自然探求者」リヒャルト・ワーグナー~自然と人間 文明と文化~吉岡研一

<トリスタン>コロキウム
・リヒャルト・ワーグナーの<トリスタンとイゾルデ>におけるエロスとタナトス:ディーター・ボルヒマイアー/訳:高辻知義
・ヴィリエ・ド・リラダン=この世のものではなく……:テオ・ヒルスブルンナー/訳:吉田仙太郎
・音楽の精神からの<トリスタン>の演出 :オズヴァルト・ゲオルク・バウアー/訳:山地良造
・質疑応答:山崎太郎編

記念出版書評
・「トリスタンとイゾルデ」:中島悠爾
・「ワーグナー著作集」刊行の壮挙:岩淵達治

記念公演<トリスタンとイゾルデ>
・<トリスタン>上演への道:三宅幸夫
・各紙・誌批評(畑中良輔、礒山雅、中村洪介)
年刊「ワーグナー・ヤールブーフ」(1992〜2001年)
1992年ワーグナーを論じる時代が来た~「ワーグナー・ヤールブーフ1992」について:礒山雅

特集=革命
・「ヴィーベルゲン。伝説に発した世界史」神話に見る現代批判=革命の坩堝から生まれて<指環>へ結晶した超歴史哲学的構想:池上純一
・<ローエングリン>における秩序と破綻:三宅幸夫
・ワグナーあるいは神話・近代・革命~革命への志向と芸術表現:高橋順一
・ワーグナーのギリシア理解に関する注釈~救済行為としての世界秩序の破壊:キルステン・バイスヴェンガー/訳:伊藤史明
・ドレスデン時代のワーグナーとドイツ音楽~ドイツの現実と対決した時代:西原稔
・年譜・革命への足跡<1842~1849>:山崎太郎

第二特集=80年代の総括
・演出への関心、そして日本ワーグナー協会の十年~80年代のワーグナー:高辻知義
・祝祭劇場を支える人々~80年代のバイロイト:真峰紀一郎

バイロイト音楽祭レポート<1991>
・ジークフリートの死~<ニーベルングの指環>クプファー演出をめぐって:荒井秀直
・音楽と演出の記録:岡本稔

海外・国内上演インフォメーション
・前衛は地方劇場へ:藤野一夫
・二期会が<神々の黄昏>~日本人による<指環>が完結:山崎太郎

書評
・驚くべき精密な注釈「舞台祝典劇<ニーベルングの指環>序夜<ラインの黄金>」:中島悠爾
・音楽を小説のように読む「舞台祝典劇<ニーベルングの指環>序夜<ラインの黄金>」:都築正道
・「講座・20世紀の芸術」:高橋順一
・ドイツ性と超ドイツ性への視点:ハンス・ルードルフ・ヴァーゲット/訳:江口直光
・二人のイギリス人が書いた、ワーグナーと「ドイツ」:ハンス・ルードルフ・ヴァーゲット/訳:江口直光
・国内文献紹介:谷本慎介
・1991年CD・LDより:高橋宣也

欧文レジュメ
1993年「ワーグナーヤールブーフ」1993によせて:高橋順一

対談=ワーグナーと女性・神話:河合隼雄・礒山雅

特集=女性
・中性のイゾルデ、ワーグナーのイゾルデ:中島悠爾
・家庭人としてのワーグナー:谷本慎介
・ワーグナーが述べた女性論1 チューリヒ時代の著作・書簡を中心に:藤野一夫
・ワーグナーが述べた女性論2「コジマの日記」から:伊藤史明
・愛の呪詛~女性論としての<ニーベルングの指環>:山崎太郎
・十九世紀の女性像~ロマン派からワーグナーへ:今泉文子
・ワーグナーの舞台作品に登場する女性たち:山崎太郎
・イゾルデ像の変容:高橋順一

エッセー
・脇役にはげむ女性たち:渡辺護
・「オペラアワー」から:後藤美代子
・3D立体映像としてのヴァルキューレ:松本零治
・チャネラーとしてのヒロインたち:井辻朱美
・強いエルザ:勝部太

連載
・ワーグナーの音楽の書き方<1>序にかえて:諸井誠

バイロイト音楽祭レポート<1992年>
・クプファーの<指環>最終年とドミンゴの初出演:佐川吉男
・ハイナー・ミュラーの<トリスタン>演出~1992年バイロイト音楽祭速報:高辻知義

ヨーロッパのワーグナー情報 1992年度ベルリン・ウィーン
・三つのオペラハウスが生き残りをかけるベルリン:河原俊雄

国内上演インフォメーション<1992年>:岡本稔

書評
・「ヴァルキューレ」のテクストについて:佐藤巌
・「ヴァルキューレ」~すべては音楽に書いてある:梅津時比古
・海外書評:クリスティーネ・エーミヒ/訳:藤野一夫
・国内文献紹介<1992年>:池上純一
・1992年CD・LDより:高橋宣也

欧文レジュメ
1994年座談会=演出は思想をどう表現するか:鈴木敬介、佐々木健一、礒山雅

特集=思想
・凝固する哲学から流出の知へ~ワーグナーとショーペンハウアーをめぐって:池上純一
・私を目覚めさせた人が私を傷つけた!~ニーチェへの影響:マンフレート・エーガー/訳:谷本慎介
・若きドイツ派から青年ヘーゲル派へ=思想形成期に見る精神史的位相~:藤野一夫
・近代性の内なる「自然」と暴力:長野順子
・チューリヒ時代~芸術思想の熟成:構成・谷本慎介

エッセー
・遂に実現!ワーグナーのト書き:大野和史
・バイロイトの夏によせて:ナツエ・フォン・シュテークマン
・わたしのトリスタン体験:若本明志
・ファンタジィ漫画への入り口となった<指環>:中山星香

連載
・ワーグナー音楽の書き方(第二回)<ラインの黄金>第一場第二場:諸井誠

バイロイト音楽祭レポート<1993年>
・演出の独善?ハイナー・ミュラーの<トリスタンとイゾルデ>:鶴間圭
・バイロイト音楽祭1994年速報
・<指環>新演出 おもしろうて、やがてむなしき……:三宅幸夫

ヨーロッパのワーグナー情報~1993年 演出家のワーグナー解釈と評価:山崎太郎
国内上演インフォメーション 来日公演四演目と二期会<ラインの黄金>:岡本稔

書評
・理論形成への一過程の書「オペラとドラマ」:岩淵達治
・海外書評 様々な視点からのワーグナー研究書 :クリスティーネ・エーミヒ/訳:伊藤史明
・国内文献紹介:杉谷恭一
・1993年CD・LDより:佐川吉男

欧文レジュメ
1995年対談 オペラを作る立場から:林光、礒山雅

特集=ライトモチーフ
・「示導動機」再考:三宅幸夫
・<パルジファル>における静止への指向:渡辺護
・ワーグナーの考えたライトモチーフ:山崎太郎
・ライトモチーフの音楽史:土田英三郎
・示導動機論~意味論から形式論へ~:國安洋
・愛~信仰~希望? ~ライトモチーフにたどる「救済」の音楽表現:礒山雅
・<ニーベルングの指環>ライトモチーフ一覧:稲田隆之

エッセー
・ライトモチーフの意識 ワーグナーとトーマス・マンの場合:辻邦生
・九音のアリア:片桐仁美
・バイロイト祝祭劇場考:木之下晃

連載
・ワーグナー音楽の書き方(第三回)<ラインの黄金>第三場:諸井誠

バイロイト音楽祭レポート1994年
・新演出<指環>の印象と批評のための対話:高辻知義
・バイロイト音楽祭<1995年>速報 出色だったヴァルトラウト・マイアーのイゾルデ:高橋順一

ヨーロッパのワーグナー情報1994年 
・壁、扉、ベンチ……パリ・シャトレ座の<指環>:木下健一
・<オランダ人><パルジファル>への関心 ドイツ語圏における上演:西原稔

国内上演インフォメーション~1994年 初来日のライン・ドイツオペラ:岡本稔

書評
・「舞台祝祭劇<ニーベルングの指環> 第二日<ジークフリート> 室内的鑑賞時代の<ジークフリート>:龍村あや子
・「思索する耳」ワーグナーという宇宙を思索する書:長野順子
・海外書評・最新ワーグナー文献 ワーグナー家の人々による回想録と簡にして要を得た概説書:ペトラ・フィッシャー/訳:藤野一夫
・国内文献紹介1994年:杉谷恭一
1994年CD・LDより:佐川吉男

欧文レジュメ
1996年特集=パリ
・パリは世界の娼婦である~ワーグナーのパリ体験:三光長治
・ワーグナー/ボードレールをめぐる若干の疑問:阿部良雄
・ワーグナーとパリ万国博覧会:鹿島茂
・ワーグナーとパリのオペラ界:西原稔
・ハイネの目で見たパリとパリのドイツ人たち:木庭宏
・マラルメにおけるワーグナー~詩人の夢想、賛美と留保の彼方:宗像衣子
・パリのワーグナー~1839~1842年:高橋宣也
・鼎談/ワーグナーにとってパリとは何だったのか:蓮賽重彦、三光長治、礒山雅
・パリ・19世紀の首都:図像構成高橋順一

エッセー
・「世紀末」のあるワーグナー狂~ピエール・ルイの場合:清水徹
・「夜」を生きたワーグナー:饗庭孝男
・ワーグナーとパリの音楽院演奏会:井上さつき

バイロイト音楽祭1995年
・ポスト・バブルの<指環>と固有名詞を消し去った<トリスタン>:山崎太郎

ヨーロッパのワーグナー劇場 パリ国立歌劇場のワーグナー1975~1996年:木下健一
国内上演インフォメーション1995年 <オランダ人>の鈴木演出とかく主演壮快:岡本稔

書評
・「リヒャルト・ワーグナーの楽劇」 ドラマと音楽の狭間~ワーグナーにおけるが「楽劇」の生成:高橋順一
・海外書評・最新ワーグナー文献 伝記を芸術の側から解明するロッホの著作ほか:ペトラ・フィッシャー/訳:藤野一夫
・国内文献紹介:原沢健太
・1995年CD・LDより:佐川吉男

欧文レジュメ

リヒャルト・ワーグナー国際協会第五回年次大会:久保敦彦
1997年特集 ワーグナーと「笑い」
・鼎談・笑い~音とドラマの狭間で:山口昌男、三宅幸夫、谷本慎介
・笑いと「神話的病理」~クンドリーの笑いに関する一考察:杉谷恭一
・日常生活に見る「笑いを呼ぶエピソード」と喜劇性の本質:渡辺護
・社会的地平から見たワーグナーの喜劇<恋愛禁制>から<マイスタージンガー>へ:伊東史明
・リヒャルト・ワーグナーのパロディとカリカチュア:スヴェン・フリードリヒ/訳:谷本慎介

エッセイ
・ワーグナーと笑い?:池田卓夫
・ワーグナーとドビュッシー:青柳いずみこ
・バイロイトの演出家たち:高島勲
・ヨーロッパのワーグナー事情レポート~グラーツの「ワーグナー・フォールム」:高辻知義

連載
・ワーグナー音楽の書き方(第四回<ラインの黄金>第四場:諸井誠

バイロイト音楽祭
・バイロイト音楽祭レポート<1996>「マイスタージンガー」の新演出~ヴォルフガング・ワーグナーによる最後のプロダクション?:谷本慎介

ヨーロッパのワーグナー情報
・ベルリン ベルリン国立歌劇場 バレンボイムとクプファーの<指環>:岡本稔
・ウィーン ウィーン国立オペラにおけるワーグナー上演の現状:山崎睦
・<速報> 聖金曜日の音楽~パリの<パルジファル>:三光長治

国内上演インフォメーション<1996年>:岡本稔

書評
・「神々の黄昏」画期的な業績の完遂:」礒山雅
・「虚構の音楽/ワーグナーのフィギュール」ワーグナーの総合芸術作品に内在する政治性:高橋順一
・「響きと思考のあいだ/R/ワーグナーと十九世紀近代」ワーグナーを思想史的な文脈から吟味する:初見基
・海外書評・最新ワーグナー文献 コジマとルートヴィヒⅡ世の書簡集など:フランク・ピオンテク/訳:田畑雅英
・国内文献紹介<1996年>:原沢健太
・1996年CD/LDより:佐川吉男

欧文レジュメ
1998年特集 指揮
・対談~演劇的に、音楽的にオペラを語る:大野和士、礒山雅
・お前に話すことは自分に諮ること~ワーグナーの指揮について:三宅幸夫
・ワーグナー指揮者の系譜:佐川吉男
・ワーグナー作品の「指揮」をめぐって:金子建志
・<パルジファル>演奏史~十二のCDを比較する:礒山雅
・「指揮について」~ワーグナー論文から:谷本慎介編
・バイロイト音楽祭・指揮者一覧:稲田隆之編
・大指揮者の語るワーグナー:藤野一夫編

エッセイ
・わたしの聴いた大指揮者:皆川達夫
・<ニュルンベルクのマイスタージンガー>の指揮者たち:真峰紀一郎
・演出から見た指揮者:高島勲
・「ヴェルズングの物語」~<ヴァルキューレ>第一幕を中心に:三光長治

連載
・ワーグナー音楽の書き方 第五回目<ヴァルキューレ>第一幕:諸井誠

ヨーロッパワーグナー公演情報1997
・バイロイト音楽祭レポート、1997年>音楽への感動と演出:山崎敏光
・ウィーン国立歌劇場の<リエンツィ>:山崎睦
・ベルリン国立歌劇場の<マイスター>と<パルジファル>:高橋順一
・ゲルマンと反ゲルマン、バイロイトと反バイロイト:木下健一

国内上演インフォメーション1997:岡本稔

書評
・業の深い人:高橋康也
・英米系の執筆者によるワーグナー受容の解釈:高辻知義
・社会史的な視点からの音楽研究:西原稔
・海外書評 反ユダヤ主義や神秘主義への研究者の関心:フランク・ピオンテク/訳:田端雅英
・国内文献紹介1997年:原沢健太
・1997年CD/LDより:佐川吉男

R.ワーグナー国際協会第七回年次大会:久保敦彦

欧文レジュメ
1999年特集 アンチ・ワーグナー
・特集座談会~ワーグナー批判としての演出:岩淵達治、吉田真、高橋順一
・ワーグナー受容の現在~反ワーグナーの系譜を踏まえて:三光長治
・フランス世紀末のワグネリズムとドビュッシー:青柳いずみこ
・舞台神聖祝典劇<パルジファル>に見られるワーグナーの反ユダヤ観:山本淳子
・1945年以後のバイロイトにおける反ユダヤ主義 :ゴットフリート・ワーグナー/訳:岩淵達治
・資料・ニーチェのワーグナーに関する発言から:高橋順一編

エッセイ
・<パルジファル>上演を目指して:木川田誠
・ワーグナーのせいだ:佐藤亜紀
・昨今のアンチ・ワーグナー考:清水多吉

公演情報1998
・バイロイト音楽祭レポート<1998年>ドルン演出、シュナイダー指揮<オランダ人>が復活:高辻知義
・新しい演出の読み解き~ドイツの歌劇場から:岡本稔
・フランス地方オペラの健闘とフランス語文献:三光洋
・国内上演インフォメーション1998:岡本稔

書評・文献・資料
・完璧なアンチ・ワグネリアンへの道?ワーグナー曾孫の場合:谷本慎介
・海外書評 ワーグナーの曾孫による家族研究など :フランク・ピオンテク/訳:田端雅英
・国内文献紹介1998年:原沢健太
・1998年CD/LDより:佐川吉男

R/ワーグナー国際協会第八回年次大会:久保敦彦

欧文レジュメ
2000年特集 死と再生
・座談会~ドラマの中の死と救済:高辻知義、池上純一、礒山雅
・<ジークフリート>の「笑い死」と<トリスタン>の「愛の死」:谷本慎介
・演出家は「死と再生」をどう表現したか~死なないエルザから死んでしまうアムフォルタスまで:吉田真
・観光ロマン主義のリアル~ワーグナー光学論の試み:原研二
・フォイエルバッハ主義者ワーグナーに見る「愛と死」のドラマトゥルギー:藤野一夫

エッセイ
・「ワーグナー家の女」という戯曲:福田義之
・論考 ワグネリアン、シェーンベルク?:長木誠司
・ワーグナー音楽の書き方 ワーグナー、そしてヴェルディ:諸井誠

公演情報1999
・バイロイト音楽祭レポート1999<ローエングリン>新演出で六年ぶりに登場:舩木篤也
・ザルツブルク復活祭音楽祭の<トリスタン>:山崎睦
・G.フリードリヒとH.クプファー演出:岡本稔
・今世紀を画す<指環>アムステルダム・オランダ歌劇場:クリム&木下健一
・国内上演インフォメーション~二期会<タンホイザー>再演と演奏会形式による都響<ヴァルキューレ>:吉田真

書評
・「ヴァーグナー大事典」良識と健全な批判に基づく学際的アプローチ:高橋順一
・「ワーグナーのヒトラー」反ユダヤ主義をめぐって:岩淵達治
・海外書評・ワーグナーの書簡目録など:フランク・ピオンテク/訳:田端雅英
・最新ワーグナー資料・政治的に多難な時代(1925~45)のワーグナー録音:テーオ・ヒルスブルンナー/訳:高辻知義
・1999年CD・DVD紹介:岡本稔

2000年ベルリン国際ワーグナー会議:高辻知義

欧文レジュメ
2001年特集 バイロイト
・座談会・百二十五年の歴史と新バイロイト五十年の年:真峰紀一郎、山崎敏光、礒山雅
・二十世紀の逆説~2000年バイロイト音楽祭:三宅幸夫
・千年紀の転換期にあたるバイロイトのワーグナー祝祭劇場:ハンス・クラウス ユング・ハインリヒ/訳:高辻知義
・バイロイト祝祭の理念と現実:高辻知義
・タンホイザー・クロニクル~バイロイト演出史百二十五年:山崎太郎
・バイロイト・ビブリオグラフィー:高橋順一
・「大阪バイロイト」の1967年:櫻井隆志 谷本慎介
・1989年バイロイト<タンホイザー>日本公演の意味:梅津時比古
・「バイロイト」つづれ織り~日本人の綴ったバイロイト:樋口真規子
・<パルジファル>異聞:三光長治

ヨーロッパのワーグナー情報2000
・2000年度ドイツのワーグナー上演から:岡本稔
・<トリスタンとイゾルデ>再演:山崎睦
・ドイツでの大野和士:中村謙之

国内上演インフォメーション2000
・<パルジファル>イン・尼崎:鈴木伸行
・充実した上演に高い評価:長谷川由美子

書評
・<パルジファル>ワーグナー協会二十周年にふさわしい周到かつ誠実な一書:礒山雅
・海外書評 ワーグナーと反ユダヤ主義についての刺激的な論考など:フランク・ピオンテク/訳:田端雅英
・国内文献紹介(1999年・2000年):藤野一夫
・2000年CD/DVDより:岡本稔

欧文レジュメ
年刊「ワーグナー・フォーラム」(2002〜2011年)
2002年波濤を越えて~『年刊ワーグナー・フォーラム』発刊の辞:池上純一

新連載
・『コジマの日記』抄【1】:三光長治
・ワーグナー演出の地層【1】<ニュルンベルクのマイスタージンガー>:山崎太郎

特集 神話
・失われた原像の探求~ワーグナーをギリシア悲劇:丸橋裕
・ワーグナーとファンタジー文学~『指環』から『ロード・オブ・ザ・リング』まで:井辻朱美
・解体から再創造へ~ゲルマン神話とワーグナー:杉谷恭一

特報
・発見!ワーグナーの未公開書簡が日本に!!:山崎太郎

上演批評
・トネリコの木に象徴させた世界史の破局~ベルリン国立歌劇場2002年来日公演
  ハリー・クプファー演出による<ニーベルングの指環>:梅津時比古
・出発、それとも終焉?~バイロイト音楽祭報告2001:光野正幸
・鼎談~舞台のうえのポスト・モダン~国内ワーグナー上演2001:東条碩夫、鈴木伸行、山崎太郎
・海外ワーグナー上演:吉田真

書評
・国内ワーグナー文献2001:江口直光
・海外ワーグナー文献2000/2001:フランク・ピオンテク/訳:松原良輔
2003年連載
・トリープシェン~愛の牧歌『コジマの日記』抄【2】:三光長治
・ワーグナーの音楽(上)~海外研究論文選【1】:カール・ダールハウス/訳・解説:土田英三郎

特集 オペラ
・高らかに鳴り響く沈黙~オペラ史の中のワーグナーの音楽思想と楽劇:植村耕三
・オペラ劇場の社会史:渡辺裕
・極私的ワーグナー体験の告白~わたしは如何にしてワーグナーの洗脳を解かれたか?:玉木正之

上演批評
・常に話題の中心となる「演出」~バイロイト音楽祭報告2002:中村春次
・鼎談 演出の功罪をめぐって~国内ワーグナー上演2002:久保敦彦、金子建志、池上純一
海外ワーグナー上演2002<ニーベルングの指環>
・シュットゥットガルト州立歌劇場:山崎太郎
・バイエルン州立歌劇場:広瀬大介

書評
・国内ワーグナー文献2002~『ワーグナー事典』:三島憲一
・海外ワーグナー文献2002:フランク・ピオンテク/訳:松原良輔
2004年読者のみなさまへ:池上純一

新連載
・リヒャルト・ワーグナー『鳶色の本』抄訳【1】:杉谷恭一
連載
・ワーグナーの音楽(下)~海外研究論文選【2】:カール・ダールハウス/訳・解説:土田英三郎
・ワーグナー演出の地層【2】<トリスタンとイゾルデ>前編:山崎太郎

特集 エロス
・ワーグナーと倒錯のエロス:青柳いづみこ
・エロスの瞳に射られて<トリスタンとイゾルデ>考:舩木篤也

特別対談 カラヤンのワーグナー解釈 :トーマス・ブランディス+真峰紀一郎(構成:山崎太郎)

上演批評
・磨き抜かれた知的演出~新制作<さまよえるオランダ人>~バイロイト音楽祭報告2003:高辻知義
・鼎談~好対照の二つのトーキョー<リング>~国内ワーグナー上演2003:梶本章、小宮山昌子、土田英三郎
海外ワーグナー上演2003
・<トリスタンとイゾルデ>グラインドボーン音楽祭:下口勉
・<トリスタンとイゾルデ>ウィーン国立歌劇場:飯田克彦
・<ニーベルングの指環>ケルン市立オペラ:来住千保美
・<ワルキューレ><ジークフリート>ドレスデン州立歌劇場:鈴木ひとみ
・<ニュルンベルクのマイスタージンガー>:広瀬大介

書評
・国内ワーグナー文献2003:江口直光
・海外ワーグナー文献2002/2003:フランク・ピオンテク:訳:松原良輔
2005年連載
・リヒャルト・ワーグナー『鳶色の本』抄訳【2】:杉谷恭一
・リビドーの変容と象徴~海外研究論文選【3】:C.G.ユング/解題・抄訳:池上純一
・ワーグナー演出の地層【3】<トリスタンとイゾルデ>後編:山崎太郎

特集 響き
・バラッチと男声合唱の響き:三澤洋史
・<トリスタン>における”響き Klang”、”形式 Form”:小鍛冶邦隆
・「響き」を追い求めて:竹田昌弘
・ワーグナー時代の楽器の響き:佐伯茂樹

上演批評
・醒めた大騒動~<パルジファル>報告~バイロイト音楽祭2004:杉山広明
・鼎談~トーキョー<リング>総決算~記号は解読されたか?
国内ワーグナー上演2004:長木誠司、小川建吾、井辻朱美
海外ワーグナー上演2004
・<ラインの黄金>鑑賞記~イングリッシュ・ナショナル・オペラ:高橋宣也
・<ワルキューレ>印象記~チロル音楽祭2004:山崎敏光
・<ニュルンベルクのマイスタージンガー>~ミュンヘン音楽祭2004:飯田克彦
・<パルジファル>見聞録~ウィーン国立歌劇場:小宮正安

書評
・国内ワーグナー文献2004:藤野一夫
・海外ワーグナー文献2004:フランク・ピオンテク/訳:松原良輔
2006年連載
・リヒャルト・ワーグナー『鳶色の本』抄訳【3】:杉谷恭一
・T.W.アドルノの『ワーグナー試論』~「ファンタスマゴリー」と「神話(ミュトス)」をめぐって
・海外研究論文選【4】:龍村あや子
・ワーグナー演出の地層【4】~<ニーベルングの指環>(1):山崎太郎

特集 プロとコントラ その虚像と実像
・無限旋律の萌芽~ワーグナーとブラームスのバッハ受容:三宅幸夫
・「おお巨匠よ、貴方を崇拝しています」?~ブルックナーの<ワーグナー交響曲>:池上健一郎
・「ベックメッサー」以前のハンスリック~ワーグナーとの初期の関係:吉田寛

上演批評
・背反する音と像~新制作の<トリスタンとイゾルデ>~バイロイト音楽祭報告2005:舩木篤也
・座談会~百花繚乱ワーグナー・イヤー~国内ワーグナー上演2005:池上純一、井辻朱美、土田英三郎、山崎太郎
海外ワーグナー上演2005
・ドイツ的ワーグナーは地方に残るか<神々の黄昏>~ヴィスバーデン国立歌劇場:早川亮
・<トリスタンとイゾルデ>~パリ国立歌劇場:堤太郎
・バイロイトのイスラエル人 バイロイト音楽祭2005を訪ねて:ダニエル・ダーガン/訳:高辻知義

書評
・国内ワーグナー文献2005:藤野一夫
・海外ワーグナー文献2005:フランク・ピオンテク/訳:松原良輔

特報 
・「ワーグナー・スペクトラムwagner spectrum」創刊!:池上純一
2007年連載
・リヒャルト・ワーグナー『鳶色の本』抄訳【4】:杉谷恭一
・W.シャーデヴァルト「リヒャルト・ワーグナーとギリシア人」:訳:三光長治/解説:丸橋裕
・ワーグナー演出の地層【5】~<ニーベルングの指環>(2):山崎太郎

特集 はるかな国へ 地中海のまなざし
・未来に埋め込まれた過去~ワーグナーとゼンパーの夢見たギリシアをめぐる一試論:松原良輔
・ヴェネツィアの向こう側~ワーグナーとその周辺:小宮正安
・光と闇の聖体変化~ワーグナーとカルデロンの「世界劇場」:池上純一

エッセイ ザックス役に魅せられて:初鹿野剛

上演批評
・ティーレマンの<指環>?~ブレヒトの呪縛を超えて
・バイロイト音楽祭報告2006:藤野一夫
・鼎談 ゲルギエフ<リング>徹底解剖
・国内ワーグナー上演2006:稲田隆之、松原良輔、山崎太郎
海外ワーグナー上演2006
・<ニーベルングの指環>パリ市立シャトレ劇場:三光長治
・<パルジファル>~フランクフルト歌劇場:下口努
・<トリスタンとイゾルデ>~ベルリン国立歌劇場:飯田克彦
・<トリスタンとイゾルデ>~ベルギー王立歌劇場モネ劇場:飯田克彦

書評 
・国内ワーグナー文献2006~ワーグナー守護の女王:高橋英夫
・海外ワーグナー文献2006:フランク・ピオンテク/訳:松原良輔
2008年連載
・リヒャルト・ワーグナー『鳶色の本』抄訳【5】:杉谷恭一
・ワーグナー演出の地層【6】~<ニーベルングの指環>(3):山崎太郎

特集 ファウスト的なるものをめぐって
・ワーグナーにおけるファウスト的なるもの:村本詔司
・すべて移ろい行くものは~ワーグナーとシューマンの『ファウスト』受容:伊藤綾
・二つの救済~《パルジファル》と『ファウストゥス博士』:鈴木純一
・ワーグナーが選んだイタリアのホテル 前編:河村英和

上演批評 
・カタリーナの”政治的な”《マイスタージンガー》~バイロイト音楽祭報告2007:竹森俊平
・鼎談 三本の《タンホイザー》聴き比べなど:衣笠浩、舩木篤也、池上純一
海外ワーグナー上演2007 
・《ニーベルングの指環》チクルス~英国ロイヤル・オペラ:森岡美穂
・《トリスタンとイゾルデ》~ミラノ・スカラ座:下口努
・《パルジファル》~パリ・オペラ座:早川亮

書評
・国内ワーグナー文献2007
 「喜劇としての《マイスタージンガー》」、「古い響・新しい響」そして「虚と実」:中島悠爾
・海外ワーグナー文献2007:フランク・ピオンテク/訳:松原良輔
2009年連載 
・リヒャルト・ワーグナー『鳶色の本』抄訳【6】:杉谷恭一
・音楽のなかでの自己との出会い~エルンスト・ブロッホ『ユートピアの精神』より
・「音楽の哲学」におけるワーグナー理解~海外研究論文【6】:初見基
・ワーグナー演出の地層【7】~<パルジファル>(1):山崎太郎

特集 パルジファル
・《パルジファル》と中世の聖杯物語:一條麻美子
・語られざるものを語る《パルジファル》の<聖杯の動機>をめぐって:岡田安樹浩
特別寄稿
・ワーグナーと印度思想:土田龍太郎
・ワーグナーが選んだイタリアのホテル 後編:河村英和

上演批評
・傷の記憶~新演出《パルジファル》~バイロイト音楽祭報告2008:松平あかね
・鼎談 《トリスタン》の聴き比べ、《妖精》の日本初演~国内ワーグナー上演2008:広瀬大介、松平あかね、土田英三郎
海外ワーグナー上演2008
・エッセン歌劇場のワーグナー作品レパートリー:森岡美穂
・《神々の黄昏》~ウィーン国立歌劇場:下口努
・《リエンツィ》~ブレーメン劇場:飯田克彦
・《リエンツィ》~ライプツィヒ歌劇場:飯田克彦

書評
・国内ワーグナー文献2008:松原良輔
・海外ワーグナー文献2008:フランク・ピオンテク/訳:松原良輔
2010年連載
・リヒャルト・ワーグナー『鳶色の本』抄訳【7】:杉谷恭一
・管弦楽法とドラマトゥルギー~ミヒャエル・ポルト「音色と管弦楽法」の読解と補遺|~海外研究論文選【7】
・ワーグナー演出の地層【8】~<パルジファル>(2):山崎太郎

特集
・はじめに《トリスタン》ありき~三島由紀夫の映画「憂国」とワーグナー《トリスタンとイゾルデ》の音楽:舩木篤也
・気散じと陶酔の弁証法~ベンヤミンとアドルノのワーグナー解釈における映画的モティーフをめぐって:竹峰義和
・ワーグナー生誕100周年記念映画「リヒャルト・ワーグナー」:小松弘
・ドイツ・レクイエム~ジーバーベルクの映画版《パルジファル》:山崎太郎

特報
・発見!ワーグナーの未公開書簡が日本に!! 第二弾:山崎太郎、広瀬大介

上演批評
・《指環》《マイスタージンガー》《パルジファル》~バイロイト音楽祭報告2009:稲田隆之
・鼎談~「トーキョー・リング」と「あらかわバイロイト」など~国内ワーグナー上演2009:長谷川高、小宮正安、井辻朱美
海外ワーグナー上演2009
・《さまよえるオランダ人》~シュトゥットガルト歌劇場:森岡美穂
・《妖精》~パリ・シャトレ座:飯田克彦
・《ラインの黄金》~北川千香子
・《ニーベルングの指環》~ウィーン国立歌劇場:三雲正夫
・《ニーベルングの指環》~ウィーン国立歌劇場:佐藤英

書評
・国内ワーグナー文献2009:江口直光
・海外ワーグナー文献2009:フランク・ピオンテク/訳:松原良輔
2011年連載 
・リヒャルト・ワーグナー『鳶色の本』抄訳 【8】:杉谷恭一
・海外研究論文選【8】ワーグナーはいつ反ユダヤ主義者になったのか?--イェンス・マルテ・フィッシャー著『リヒャルト・ワーグナーの『音楽におけるユダヤ性』より、ワーグナーの反ユダヤ主義の根源に関する一考察:鈴木淳子
・ワーグナー演出の地層【9】《ローエングリン》:山崎太郎

特集 
・音楽による詩的言語の革新〜ワーグナーからフランス象徴派へ:三ツ堀広一郎
・おお友よ、もはやファウストではなく…〜ベートーヴェン《交響曲第九番》との取り組みにおける「音と言葉」の問題:松原良輔
・ワーグナーのオペラのおける音楽と言葉の関係〜五脚のヤンブス詩行の問題から詩のメロディーへ:稲田隆之

上演批評 空谷の跫音〜新演出の《ローエングリン》〜バイロイト音楽祭報告2010:鈴木伸行
・鼎談 国内制作さまざま〜トーキョー・リング再演、あらかわバイロイト、二つの《トリスタン》など〜国内ワーグナー上演2010など:池上純一、山崎太郎、井辻朱美
海外ワーグナー上演2010 
・《ワルキューレ》〜ミラノ・スカラ座:下口努
・《トリスタンとイゾルデ》〜ライン・ドイツ・オペラ:長谷川高
・《パルジファル》〜シュトゥットガルト州立歌劇場:北川千香子
・《タンホイザー》〜ウィーン国立歌劇場:斎藤成夫
・《ニュルンベルクのマイスタージンガー》〜カッセル歌劇場:小野ヒロミチ
・《ニーベルングの指環》〜フライブルク劇場:上野直樹
年刊「ワーグナーシュンポシオン」(2012年〜)
2012年インタビュー
・クリスティアン・アルミンク〜ワーグナーは私にとって特別な音楽:(聞き手)鈴木伸行
『ワーグナーシュンポシオン』創刊によせて

特集:ワーグナーとベートーヴェン
・R・ワーグナーの論文『ベートーヴェン』抄訳と注解:池上純一
・ワーグナーのハ長調交響曲:沼口隆
・ベートーヴェン《第九》ワーグナー編曲二手用ピアノ版〜十七歳の天才が《第九》に見たもの:金子健志
・《フィデリオ》とワーグナー:三宅新三
・ベートーヴェンとワーグナー/緻密かつ壮大:野平一郎

エッセイ
・人類のデータベース〜「映像」から考える共体験としての神話のゆくえ あるいはモーション・キャプチャーCGのジークフリート:井辻朱美
・ケルンで体験したワーグナーの上演:稲川榮一

連載:『ワーグナースペクトラム』誌掲載論文
・「音楽の精神から悲劇の誕生」を求めて〜〜オペラにおける「演出主導」をめぐる考察:スヴェン・フリードリヒ/訳:杉谷恭一

上演批評
バイロイト音楽祭報告2011
・新演出の《タンホイザー》:小野ヒロミチ
鼎談 国内ワーグナー上演2011年
・激動の一年を振り返る/司会:松平あかね ゲスト:光野正幸、曽雌裕一
海外ワーグナー上演2011
・《ニーベルングの指環》ハンブルク州立歌劇場:森岡実穂
・《パルジファル》バーゼル歌劇場:北川千香子

書評
・国内ワーグナー文献2011:佐野隆、藤野一夫
・海外ワーグナー文献2011:フランク・ピオンテク/訳:松原良輔

リヒャルト・ワーグナー生誕200周年記念
・日本ワーグナー協会主催〜懸賞論文・エッセイ(日本語)募集のお知らせ

執筆者紹介

日本ワーグナー協会2011年度活動報告
2013年インタビュー
・クラウス・フロリアン・フォークト氏〜新しい「色彩」を引き出してくれるワーグナー:(聞き手)鈴木伸行

特集:ワーグナー生誕200年
・シシュフォスの神話:三宅幸夫
・作者の意図と神の意志〜ヴェルズングの兄妹の愛をめぐって:山崎太郎
・ワーグナーのパリ体験〜バルザックを通してみたもの:山崎恭宏

エッセイ
・ヴェルディとワーグナーとの複雑な関係:三澤洋史
・想念の海〜〜マリア・カラスが歌う〈浄化の動機〉:松平あかね

連載:『ワーグナースペクトラム』誌掲載論文
・使途にして背信者〜〜ワーグナー指揮者としてのハンス・フォン・ビューロー:ハンス=ヨアヒム・ヒンリクセン/訳:吉田真

短編小説
・或る華格納愛好家の戀:深水黎一郎

上演批評
バイロイト音楽祭報告2012
・電脳世界のオランダ人:長木誠司
海外ワーグナー上演2012海外新聞評から
国内ワーグナー上演2012
・生誕199年の豊作:舩木篤也

書評
・国内ワーグナー文献2012:福中冬子
・海外ワーグナー文献2012:フランク・ピオンテク/訳:松原良輔
・海外ワーグナー上演2012(リスト):曽雌裕一

執筆者紹介

日本ワーグナー協会2012年度活動記録
2014年ワーグナー生誕200年記念事業の総括:杉山広明

特集:ワーグナー生誕200年(2)
ワーグナー生誕200年記念懸賞論文受賞作
・《ラインの黄金》におけるワーグナーの音響作曲の試み:岡田安樹浩
ワーグナー生誕200年記念懸賞エッセイ受賞作
・マイスターへの道〜地元日光の若者制度に見たツンフトの世界:原澤健太
・野球とワーグナー:樋口裕一

インタビュー:今年の顔
・飯守泰次郎氏:(聞き手)鈴木伸行

寄稿
・恣意を超えた純粋に人間的なもの〜《ニーベルングの指環》における個人と社会の自律的生成:藤野一夫

連載:『ワーグナースペクトラム』誌掲載論文
・救済思想の諸相:クラウス=ディーター・オストフェーフェナー/訳:杉谷恭一

上演批評
バイロイト音楽祭報告2013
・ポストドラマ演劇としての《指環》:吉田真
海外・国内ワーグナー上演2013
・生誕200年記念の競演:東条碩夫

書評
・対訳シリーズ全10巻の完結に寄せて:礒山雅
・国内ワーグナー文献2013:江口直光
・海外ワーグナー文献2013:フランク・ピオンテク/訳:松原良輔
・海外ワーグナー上演2013:曽雌裕一

執筆者紹介

日本ワーグナー協会2013年度活動記録
2015年インタビュー:ワーグナー今年の顔
・サー・ジョン・トムリンソン氏
ワーグナー作品ではオケと歌手が一体となることが必要(聞き手)山崎太郎/通訳:堀内博美

特集:《トリスタンとイゾルデ》初演150年
・トリスタン和音クロニクル:川島素晴〜《トリスタンとイゾルデ》における傷のモチーフ

連載:『ワーグナースペクトラム』誌掲載論文
・トリスタンとイゾルデ:ジャン=ジャック・ナティエ/訳:安川智子

エッセイ
・ワーグナー、私の場合:新垣隆

短編小説
・或るワグネリエンヌの蹉跌:深水黎一郎

国際ワーグナー論文コンクール2013報告
・今あらためて問う「未来の芸術作品」:池上純一
国際ワーグナー論文コンクール2013 第一席受賞論文
・身体とコード〜〜舞台製作の今日、ワーグナーに導かれて:ヨハンナ・ドムボワ/訳:池上純一

上演批評
バイロイト音楽祭報告2014
・爆グラウンド・ミュージック バックグラウンド・ノイズ:舩木篤也
国内ワーグナー上演2014
・201年目の《パルジファル》:松平あかね

書評
・国内ワーグナー文献2014:江口直光
・海外ワーグナー文献2014:フランク・ピオンテク/訳:松原良輔
・海外ワーグナー上演2014:曽雌裕一

執筆者紹介

日本ワーグナー協会2014年度活動記録
2016年インタビュー:ワーグナー今年の顔
ヴァルトラウト・マイアーさん―まず役の人物像を追究、それから音楽 聞き手:鈴木伸行/通訳:蔵原順子

まえがき

特集 ワーグナー―20世紀への序奏
ヴァーグナーにおいて救済されるべきものとは何か―アドルノ『ヴァーグナー試論』をめぐって 高橋順一
5000ドルの行進曲―ワーグナー《アメリカ独立100周年行進曲》をめぐって 沼野雄司

[連載『ワーグナースペクトラム』誌掲載論文]
ヴァーグナーと新音楽―一試論 ヴォルフガング・ラートヘルト/大津聡 訳

エッセイ
ピットから見るワーグナーの風景 斎藤和志
テレビのなかのクラシック音楽 新井鷗子

短編小説
或るワグネリアンの栄光 深水黎一郎

上演批評
バイロイト音楽祭報告2015―バランス重視の《トリスタン》演出 北川千香子
国内ワーグナー上演2015―世の中は九分が十分 鈴木伸行

書評
国内ワーグナー文献2015 江口直光
海外ワーグナー文献2015 フランク・ピオンテク/松原良輔 訳

海外ワーグナー上演2015 曽雌裕一

執筆者紹介

日本ワーグナー協会2015年度活動記録
2017年インタビュー:ワーグナー 今年の顔
ダニエル・バレンボイム氏インタビュー 聞き手:舩木篤也(日本ワーグナー協会理事)/通訳:蔵原順子

まえがき 杉谷恭一

特集─ワーグナーの呪縛(1)
ヴァーグナーとブラームス 森 泰彦
ニーチェと《トリスタンとイゾルデ》 谷本慎介
In jener Stunde begann es 「あのときに始まった」―ヒトラーの政治思想に入り込んだワーグナー 鈴木淳子

[連載『ワーグナースペクトラム』誌掲載論文]
トーマス・マンとリヒャルト・ワーグナー―クナッパーツブッシュの場合 ハンス・ルードルフ・ヴァーゲット/杉谷恭一 訳

寄稿
ラン・ジークリンデ・ラン―ある女性の遁走を読み解く3つの試論 山崎太郎

エッセイ
ワーグナー受容事始―ケーべルと姉崎正治 東野治之
私がワーグナーに呪縛された3つの理由 樋口裕一

上演批評
[バイロイト音楽祭報告 2016]
ラウフェンべルク演出の《パルジファル》―テロリズムに《パルジファル》は答えうるか 梅津時比古

[国内ワーグナー上演 2016]
ワーグナー豊饒の年を振り返って 山崎太郎

書評
国内ワーグナー文献 2016 江口直光
海外ワーグナー文献 2015/2016 フランク・ピオンテク/松原良輔 訳

執筆者紹介

海外ワーグナー上演 2016 曽雌裕一

日本ワーグナー協会2016年度活動記録
2018年追悼:故三宅幸夫先生
かけがえのない理解者 飯守泰次郎
ことばの魔術師 伊藤 綾
音楽の二刀流 佐々木喜久
三宅幸夫先生追悼 小鍛冶邦隆
三宅幸夫さんとのこと 池上純一

まえがき 杉谷恭一

特集―ワーグナーの呪縛(2)
ワーグナー=リストのオペラ編曲 上山典子
映画『ニーベルンゲン』とワーグナー 江口直光
故郷なき者たちの拠り所―イギリスの「亡命者たち」が求めたワーグナー 高橋宣也

[連載 『ワーグナースペクトラム』誌掲載論文]
指揮の実践と解釈の方策―生産的破壊戦略としてのワーグナーの論争的メンデルスゾーン像 ハンス=ヨアヒム・ヒンリヒセン/吉田 真 訳

エッセイ
ヴァーグナーに魅せられて 今尾 滋

上演報告
バイロイト音楽祭報告 2017―バリー・コスキーによる新演出《ニュルンべルクのマイスタージンガー》 吉田 真
国内ワーグナー上演 2017―《指環》への執着(?)が目立った一年 東条碩夫
カールスルーエ歌劇場《指環》チクルス前半の報告 森岡実穂

書 評
国内ワーグナー文献 2017 佐野 隆
海外ワーグナー文献 2017 フランク・ピオンテク/松原良輔 訳

執筆者紹介

海外ワーグナー上演 2017 曽雌裕一

日本ワーグナー協会2017年度活動記録